「保険料の平均」は、どの統計を見るかで答えが2つに分かれます。
- 掛け捨ての保険料(家計調査・単身世帯): 自動車(任意)・火災地震・医療・その他の掛け捨て保険の合計で月5,777円。入っていない人も0円として含めた、一人暮らしの世帯全体の平均です。
- 生命保険の保険料(生命保険文化センター): 生命保険・個人年金保険に入って保険料を払っている人の平均で年17.1万円(月約1万4,300円)。男性19.6万円・女性15.4万円。こちらは一人暮らしに限らない、18〜79歳の個人の集計です。
差が大きいのは、家計調査ではお金が戻ってくる貯蓄型の保険(終身保険・養老保険・個人年金など)が「支出」ではなく貯金と同じ扱いになり、保険料の統計から外れるためです。自分の保険料と比べるときは、まず手元の保険を「掛け捨て」と「貯蓄型」に分けてください。
一人暮らしの掛け捨て保険料の内訳(月額・家計調査)
| 項目 | 一人暮らし(単身世帯) | 二人以上の世帯 |
|---|---|---|
| 自動車保険料(任意) | 1,669 | 3,429 |
| 火災・地震保険料 | 839 | 1,193 |
| 医療保険料 | 618 | 1,923 |
| 他の非貯蓄型保険料(掛け捨ての生命保険・傷害保険など) | 2,651 | 6,297 |
| 掛け捨て保険料の合計 | 5,777 | 12,841 |
| 参考: 自動車保険料(自賠責) | 214 | 594 |
公表値(品目別の年間支出金額を12で割った月額、四捨五入)。合計はこのページで年額を足してから12で割った値で、固定費診断の「保険料(掛け捨て)」の平均と同じ定義です。自賠責は加入が義務なので合計から外しました。貯蓄型の保険の保険料は含みません。
一人暮らしの掛け捨て保険料は、二人以上の世帯の約45%。差がいちばん大きいのは医療保険料(約3.1倍)と、掛け捨ての生命保険を含む「他の非貯蓄型保険料」(約2.4倍)です。車を持たない一人暮らしなら、自動車の分を除いた月4,108円が目安になります。
この記事の数字で、あなたの掛け捨て保険料を1分で比べる →(金額は送信されません・登録不要)
一人暮らしの掛け捨て保険料の推移(月額)
| 年 | 自動車を除く(火災地震・医療・その他) | 自動車(任意)を含む合計 |
|---|---|---|
| 2016年 | 3,096 | 4,566 |
| 2019年 | 4,325 | 5,861 |
| 2022年 | 4,358 | 5,851 |
| 2025年 | 4,108 | 5,777 |
家計調査 単身世帯 品目分類 第3表の各年の年間金額を、このページで足して12で割った値です。
年代別・男女別の生命保険料の平均(年額)
| 年代 | 男性 年額 | 男性 月の目安 | 女性 年額 | 女性 月の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 20歳代 | 11.9万円 | 約9,900 | 11.7万円 | 約9,800 |
| 30歳代 | 16.0万円 | 約13,300 | 15.7万円 | 約13,100 |
| 40歳代 | 22.4万円 | 約18,700 | 16.6万円 | 約13,800 |
| 50歳代 | 24.4万円 | 約20,300 | 17.0万円 | 約14,200 |
| 60歳代 | 20.2万円 | 約16,800 | 15.1万円 | 約12,600 |
| 70歳代 | 16.1万円 | 約13,400 | 13.5万円 | 約11,300 |
| 全体 | 19.6万円 | 約16,300 | 15.4万円 | 約12,800 |
生命保険文化センター「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」図表VI-10・VI-11(全生保=民間の生命保険会社・郵便局・JA・県民共済・生協等。個人年金保険を含む。一時払・頭金の保険料は除く)。集計ベースは生命保険・個人年金保険の加入者のうち保険料を払っている人で、一人暮らしに限った集計ではありません。月の目安はこのページで年額を12で割り100円単位に丸めた値です。
払っている人の分布は、年12万円未満(月1万円未満)が40.7%でいちばん多く、年12〜24万円が30.2%、年24〜36万円が12.2%、年36万円以上は合わせて9.6%です(わからない7.3%)。比べられる18〜69歳で見ると、平均は1998年の29.7万円から2025年は17.8万円まで下がり続けています。
20歳代の約半分は、生命保険に入っていない
| 年代 | 男性の加入率 | 女性の加入率 |
|---|---|---|
| 20歳代 | 53.6% | 47.3% |
| 30歳代 | 79.1% | 80.1% |
| 40歳代 | 83.5% | 86.8% |
| 50歳代 | 84.7% | 86.1% |
| 60歳代 | 83.2% | 87.7% |
| 70歳代 | 76.1% | 79.5% |
| 全体 | 78.2% | 81.5% |
同調査 図表VI-1・VI-3(全生保の生命保険加入率=被保険者になっている割合。個人年金保険・グループ保険・財形は除く)。
30歳代からは8割前後が入っていますが、20歳代は男女とも5割前後です。「みんな入っているから」は、20歳代では当てはまりません。
平均より高いとき、見直す前に確かめる5点
- 掛け捨てと貯蓄型を分ける: 貯蓄型の保険料は、一部が将来戻ってくるお金です。月の保険料をそのまま上の平均と比べると、実際より高く見えます。
- その保障は誰のためか: 死亡保障は、亡くなったあとに残る人の生活費のためのものです。受取人は誰か、その人がいくら必要とするかを確かめてください。
- 公的な保障と重なっていないか: 健康保険には、1か月の医療費の自己負担に上限を設ける高額療養費制度があります。会社員なら病気で休んだときの傷病手当金もあります。医療保険の入院日額は、これを差し引いて考えます。
- 同じ保障を二重にかけていないか: 個人賠償責任の補償は、火災保険(賃貸の契約時に入るもの)・自動車保険・クレジットカードの付帯などに重なってついていることがあります。
- 払い方: 同じ保険でも、月払いより年払いのほうが保険料の合計が安く設定されていることがあります。契約中の保険の払い方を確かめてください。
保険の見直しは手続き1回で翌月以降の保険料が変わる固定費ですが、解約すると同じ条件では入り直せないことがあります。どの商品がよいかはこのページでは扱いません。家賃・光熱水道・通信も含めた一人暮らしの固定費の平均は「一人暮らしの固定費の平均」に、食費まで含めた生活費全体は「一人暮らしの生活費の平均」に、車の保険を含む車の費用は「自動車関係費の平均」にあります。
出典
総務省統計局「家計調査」家計収支編 2025年平均(e-Stat 政府統計コード 00200561)。単身世帯: 品目分類 第3表(飲料〜保健医療サービス statInfId 000040424659/交通・通信〜 000040424660)。二人以上の世帯: 品目分類 第6-1表(000040424633/000040424634)。
公益財団法人 生命保険文化センター「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」(2026年1月発行、調査対象 18〜79歳の男女個人、回収4,837。調査ページ/報告書PDF)図表VI-1・VI-3・VI-10・VI-11。いずれも2026年10月9日に取得して値を照合。月額の目安・割合・倍率はこのページでの計算です。
この記事は家計の目安を示すもので、特定の保険商品の勧誘・推奨や、個別の保障額の助言をするものではありません。